ぺーぺーサラリーマンが牙をむく

中小の商社に10年勤務するぺーぺーサラリーマンがついに牙をむく日々を公開中*家庭ではマスオさんを実体験中*

GDP年率換算とは

社内ミーティングで定期的に行わるマウンティング行為がある。

その時の時事ネタなどについて急に名指しで質問をしてくるのだ。

 

当然質問者(上司)は何を質問するかわかっているわけだから

その情報についての知識を武装して来るわけで、

こちらとしては急に来る質問についての情報はよほど常日頃から

アンテナを張り巡らせていないと質問者の満足行く回答を出す事は出来ない。

結果、参加者の前で恥をかく事になる事が多い。

 

でももしその質問に質問者以上の知識を持ち合わせていたら、、

逆に質問者の間違えた認識を正す事が出来たら、、

こんな気持ち良い事はないだろうと思う。

 

その体験を先日味わえるチャンスがあったのだ。

結果として、偶然にもそのミーティングに参加しておらず、

そのチャンスを逃したわけだが。。。

 

 

4~6月期GDPマイナス7.8%

その話題は4~6月期GDPマイナス7.8%についてである。

全体の流れとしてはGDPとは?という質問と共に

年率換算マイナス27.8%というニュースを基に

当社の売上もマイナス27.8%ほどになる可能性があるという事を理解する必要がある

というものであった。

 

この年率換算について理解を深める必要がある。

前期比と年率換算の計算式

前期比=当期の実数÷前期の実数
年率換算成長率=(前期比の4乗-1)×100

これをベースにわかりやすい数字と話に置き換え具体化してみる。

 

年率換算の具体例

前期比のGDPが1億円の国で

コロナの影響により4~6月期のGDPが前期比で50%落ちこみ5000万円となったとする。

ここで年率換算をベースに話をするという事は

7~9月はまた前期比50%ダウンで2500万円になり、10~12月はまた前期比50%ダウンで

1250万円。そして最後の1~3月期のGDPは625万円になる。

この625万になるという回答を出すのが年率換算である。

 

何らかの急激な要因にて前期比が大きく変動した場合、

それは本来その期間でのみ大きく変動が起きる訳で、その急激な変動が

さらに3回連続で起きるという話が年率換算である。

この数字って全然現実ではないでしょ。

例えば消費税増税前の四半期は普通考えると増税前特需でGDPはアップする。

これを年率換算する意味なんてないでしょ。

 

冒頭の上司の言葉に戻る

 

当社の売上もマイナス27.8%ほどになる可能性があるという事を理解する必要がある

 

当然その可能性もなくはないが

V字回復して昨年の売上の2倍になる可能性と同じレベルの話である。

それを理解しているとは思えない。

居合わせて逆質問したかったな~と非常に悔やんだ一日であった。